ルール無用の糖質制限 第2話~デザートは白米~

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今日は土曜日。休日ということもあり、遅く起きたトシオは録画したアニメを見るところであった。

トシオ:ふぁ~よく寝たなぁ。さっそく今朝撮りたてホヤホヤのデジモンユニバースでも見るか。今日も花嵐エリちゃんにドッカンパンチされたいわー。

糖制マン:おはよう。もう11時だ。そんなお寝坊さんのトシオは私からドッカンパンチだな。ゴホッ、ゴホッ。

トシオ:わぁ!!また出た!アンタどうやって入ったんだよ!それにどうしてぼくの名前を知っているのさ!

糖制マン:窓が開いていたのでな。ゴホンッ。少々不用心だぞ。

トシオ:えっ?この窓から!?壁でもよじ登ってきたのか・・・。

糖制マン:私はマントを付けているのが見えないのか。飛んできたに決まっているだろう。マントを付けたヒーローが飛ぶのは・・ゴホッ、常識だな。ちなみにきみの名前は前回会ったとき、胸につけている社員証で知ったんだがな。

トシオ:アンタ、ヒーローだったのか。あぁ、何とかマンって名前だったね。

糖制マン:そう、私は糖質制限の使者、糖制マn・・・ガハァ!ゴホォッ!ゴホッ!

トシオ:ねぇ、さっきから咳してるし、しっかりマスクまでしてるんだけど風邪ひいてんの?

糖制マン:体を絞りすぎてしまってな。さすがに抵抗力が落ちてきたようだ。体脂肪率2%のこの体では冬を乗り切りるのは厳しいかもしれん。豆腐で糖質を補給するか・・・。

トシオ:豆腐で太ろうとしているのか・・・。この人、早死にしそう。

糖制マン:くだらない話をしている場合ではなかった。この前の続きだったな。そう!私は君の悩みを解決するために来たのだ。今日のランチには私も付き合おう。ゴホッ。すぐに外出の支度をしたまえ。

トシオ:ぼくの今の悩みはアニメ鑑賞を邪魔されたことなんだけどね。まぁ、仕事がはかどらないのも困るから行ってみようかな。食後の眠気が治るって話だったね。

糖制マン:その通りだ。食べるものや食べ方を変えれば君は食後の眠気から解放されるだろう。近所にファミレスはあるか?

トシオ:サイゼリヤがあるね。他のファミレスもあるけど安いからサイゼリヤしか行ってないや。

糖制マン:よし、ではサイゼリヤに行こう。安いのは正義だな。

トシオ:そういえば、のど飴あるけどなめる?

糖制マン:ゴホンッ、砂糖のかたまりはいらん。

そして、2人はサイゼリヤへ・・・

トシオ:さて、パスタとかドリアは食べちゃいけないんだよね。ハンバーグもダメなんだっけ?つなぎにパン粉つかってるし。

糖制マン:ハンバーグの糖質は少なくはないが問題ない。糖質制限は糖質を減らすことが目的だが、糖質ゼロを目指すのは不可能だ。今までよりも糖質が減っていればいい。糖質が何gというところまで気にするのはストレスにしかならん。

トシオ:へぇ~、珍しくマトモっぽいこと言ってる気がするなぁ。ライスを食べないならボリュームのあるメニューがいいよね。この「焼肉とハンバーグの盛り合わせ」は大丈夫?

糖制マン:うむ、カロリーは減らしすぎないほうがいいからな。主食のカロリーが減る分、肉を増やしてカバーする、よいメニューだ。私は「リブステーキ」と「ほうれん草のソテー」にしよう。

トシオ:ほうれん草かぁ。あ、サラダも頼んだほうがいいかな。

糖制マン:サラダは無理に食べなくていい。レタスやキャベツ程度で栄養バランスは補えないし、食物繊維にも期待できん。

トシオ:サラダって食物繊維ぜんぜんないの?

糖制マン:野菜の種類にもよるが、一般的なサラダに多く使われているのはレタスやキャベツ。もちろん、食べて悪いことはないが食物繊維は少ない。食物繊維が多い食べ物というものは「お通じ」で何を食べたのかわかるものだ。ほうれん草や海苔、ピーナッツなどもそうだな。

トシオ:これからランチを食べるのに妙な想像をしてしまう話をするなよ・・・。

糖制マン:そんなレタスだらけのサラダも役には立つぞ。ドレッシングとしてオイルをかければカロリー補給になる。今後の食生活ではオイル、つまり植物油を活用していくといい。サイゼリヤにはオリーブオイルもあるしな。

トシオ:オイルって・・・油はさすがに太るでしょう。もしかして違うの?

糖制マン:そういう反応になるだろうな。結論からいえばオイルでは太らん。
オイルを摂れば、皮脂が多く出て皮膚を保護してくれる。摂ったオイルの一部が下っ腹の肉にならずに皮脂というかたちで体外に排出されるということだな。

トシオ:たしかに手の脂だったり、おでこの皮脂テカなんかは、体の中から出てきてるんだもんね。

糖制マン:それだけでなく、摂りすぎたオイルはそもそも体に吸収されない。消化不良という結果になることもあるが、食物繊維の助けにすらなるんだ。同じくエネルギー源といわれている糖とは違い、吸収を防ぐ機能が優れているだろう?

トシオ:それなら、オリーブオイルを使ってみるよ。「わかめサラダ」も注文してみよう。って、まだなにも注文してなかった!話が長すぎるんだよな。

トシオは「焼肉とハンバーグの盛り合わせ」「わかめサラダ」、糖制マンは「リブステーキ」と「ほうれん草のソテー」を注文したのだった。

店員:・・・以上でご注文の品はおそろいでしょうか。

糖制マン:うむ、ありがとう。

トシオ:サラダにはオリーブオイルをかけるんだったね。わかめサラダにトロ~リと。

糖制マン:では私も。ほぉぉぉぉぉ・・・。
エクストラヴァージンオリーブオイルスプラッシュ!!(びしゃあぁぁぁ)

トシオ:す、すごい。ほうれん草ソテーがビチャビチャだ・・・。良い子はマネしちゃいけないくらいにかけすぎている!しかし、あんなに瓶を振り回しているのにオイルは皿からこぼれていない。これが糖質制限の力なのか。

糖制マン:ふぅ、いただくとしようか。びちゃびちゃ・・・。

トシオ:いただきます。むしゃむしゃ。うーん、ハンバーグだけ食べてるとしょっぱいね。

糖制マン:そうかもしれんな。ポテトとコーンを口直しにすればいい。

トシオ:ハンバーグの付け合わせだよね。これ、炭水化物すごく多いんでしょう。
食べちゃいけないんじゃないの?

糖制マン:今まではこれに加えて白米まで食べていたのだからかまわん。なにより、ジャガイモもトウモロコシも食物繊維を含んでいるからな。同じ主食と言われる食品でも白米とはまったく違う。気にせず食べてくれ。まぁ、私の「リブステーキ」は見ての通り、付け合わせを無くしてもらっているがな。

トシオ:じゃあ、このハンバーグと焼肉を食べながら、口の中が塩辛くなったらポテトをパクリ。なんだか食べやすくなったかもしれない。

糖制マン:これでトシオも糖質制限の仲間入りだな。(ステーキにオリーブオイルびしゃぁぁ)

トシオ:これでも糖質制限っていえるのかな。ライスを食べないのって不思議な気分だ。

糖制マン:・・・ごちそうさまでした。

トシオ:ごちそうさまでしたー。やっぱり、ライスがないと少し物足りないが気がするね。

糖制マン:そうだろう。白米が欲しかろう。では店員さん、追加でスモールライスをひとつよろしく。

トシオ:え?今から?

糖制マン:そうだ、がんばったごほうびに白米を食べていいぞ。

トシオ:おぉぉ~・・・・ん?喜んでいいのか?

店員:スモールライスおまたせしました。

糖制マン:さぁ、ゆっくり味わって食べてみてくれ。

トシオ:うん、まぁ普通においしそう。スモールライスってこんなに少ないんだね。もぐもぐもぐ。あ~、やっぱりごはんはおいしいなぁ。

糖制マン:しっかり噛むと白米の甘みを感じるだろう。先に野菜と肉を食べているから血糖値の上昇はゆるやかになるだろう。

トシオ:少し食べたら満足できた気がするよ。こんな小さなごはんなのに半分くらいしか食べてないや。うーん、残したらもったいないから全部食べようかな。

糖制マン:その必要はない。せっかく自分で白米を減らせたんだ。これ以上は食べない方がいいぞ。・・・たしかに残すのはもったいないな。よし、私がその白米をいただこう。

トシオ:えぇ!?糖制マンなのにお米を・・・。大丈夫なの?

糖制マン:あぁ、死ぬことはない。今朝は卵かけチーズで済ませたし、今も摂った糖質はステーキソースくらいだ。

トシオ:(卵かけチーズってなんだよ・・・。)じゃあ遠慮なくお願いします、食べかけだけど。

糖制マン:うむ。た、食べるぞ・・・白米を・・・。食べちゃう!大丈夫だ!気合い入れろ!ハッ!勇気をだせ私!それっ!うぅ・・・もぐ!もぐもぐ!ぐぐ・・・、ゴックン!!・・・ほらな、この程度の白米で死ぬことはないぞ。

トシオ:いや、けっこう死にそうだったよ。これで本当にごちそうさまだね。ポテトとコーンにライスまで食べちゃったけど、いつもより糖質を減らせたってことでいいんだよね。

糖制マン:その通りだ。糖質制限は今までよりも糖質を減らすというくらいで始めるといい。
慣れてくればもっと糖質を減らしていけるだろう。大事なのは無理のない糖質制限を毎食続けることだ。夕食だけの糖質制限などは続けるのが難しいからな。

トシオ:3食とも糖質制限する方が続けられるの?

糖制マン:はじめは大変かもしれんがな。夕食だけの糖質制限では、いつまでたっても夕食だけが「特別」な食事になるだろう。ゆるくとも毎食糖質制限をして、その食事を「いつも通り」にしてしまった方がいい。まぁ、自分のペースで続けてみてくれ。

トシオ:うん、ありがとう。ここの会計はぼくは払うよ。

糖制マン:いや、割り勘で頼む。それが私の流儀だ。

トシオ:あ、そうなんだ。助かります。

2人は支払いを済ませて店の外へ

トシオ:あー、なんだかいつもよりも体が軽いね。いつもはすぐに体がだる~くなるんだよなぁ。

糖制マン:ふむ、グルコーススパイクは起こっていないようだな。私はここで去ることにしよう。では、サラバだ!明日に向かってダッシュ!(スタタタタタ・・・・)

トシオ:あれ?飛ばないで走っていっちゃった。お米食べさせちゃったから運動したいのかな。さてと、早く帰ってデジモンユニバースを見よう!

トシオの糖質制限生活は、順調なスタートを切ったかのように見えた。

しかし、そんな彼に甘い魔の手が忍び寄る・・・。

助けてエリスリトール!

次回、ルール無用の糖質制限 第3話
「天下分け目のおやつ選び」

リパーゼが輝くとき、きみの脂肪は爆炎を上げる!

第3話「天下分け目のおやつ選び」は公開日未定!ごめんなさい!